子どもは鉄道おもちゃが大好き

子ども向けのおもちゃであるタカラトミー社のプラレールは、特に小さな男の子向けとしては長く愛されている定番商品です。

駅のホームなどで、電車の写真を撮っている親子連れの姿を見たことはないでしょうか。

電車が大好きで路線図や車体の名前を覚えているという子もいます。

大人の中にも趣味として鉄道模型を集めたり、実際の電車の写真を撮ったりしている人は多くいますが、子どもにとっても電車は夢中になれる対象の一つなのです。

では、なぜ子どもは電車が好きなのか、それは子どもにとってどんな影響があるのかを見てみたいと思います。

小さな子、特に男の子が電車好きになるのは男性ホルモンの影響?

子どもにも個人差があるのでもちろん女の子でも電車が好きだったり、男の子でもおままごとが好きだったりしても不自然なことではありませんが、一般的になぜか男の子は電車や車などのおもちゃがすき、女の子はおままごとや人形遊びが好きという傾向にあります。

この傾向に対し東京大学の開一夫准教授によれば、胎児期に浴びるテストステロンという男性ホルモンの一種が関係していると言います。

その男性ホルモンを浴びた量が多いほど「システム化が得意な脳」になるという研究がなされており、男の子のほうがそのホルモンを浴びる量が多いので、電車のようなシステマティックな、つまり規則的な動きをするものに惹かれやすいといいます。

それなら電車の路線図や時刻表を見ているのが好きだという男性がいるのも納得ですね。

鉄道は子どもの遊びにおいて多様な広がりを持っている

鉄道おもちゃは子どもの認識力を高める

小さな子どもが電車に興味を持ち始めるのは、一般的に1歳半~2歳の頃といわれています。

実際の電車を縮尺してデフォルメしたものが、プラレールや鉄道模型であるNゲージですが、子どもたちはそれらを実際の電車と同じものであると認識することができます。

初等教育においては「認識する力」はとても重要で、言葉や形や数などの違いを認識し理解する力は、その人の能力の基礎となるものです。

電車はそれぞれ名前や形、色が違います。

子どもは家では電車のおもちゃで遊び、外では実際の走る電車観察し、その経験を通しておもちゃと現実の電車の記憶が脳内で繋がり、認識力を養うことができるのです。

また、子どもの認識力は大人が認めることによって発達するので、子どもの興味をさらに深めるために、子どもが外で電車を見つけて「電車!」と言ったようなときには、「あの電車は黄色だね、名前は〇〇だね」と言うなど、お父さんやお母さんがそれに応えてあげることも大切です。

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脳の訓練にもなっている

3~4歳くらいになると、全国の電車の名前を覚え、路線の駅名をそらんじることができるような子も出てきます。

このように子どもが鉄道を通して、電車の名前や駅名、漢字や路線図を覚えることは、幼いときから知性を働かせて記憶する訓練を積んでいることになります。

それは将来、学校などで漢字や英単語の暗記、算数の計算問題などを通して訓練するようなものと同じ働きがありますので、子どもが大きくなってから勉強する場面においてもとても大きな力になります。

鉄道おもちゃを集めたがる行為は学問の原理にも繋がっている?!

おもちゃの電車を一つ与えると、それだけでは飽き足らずあれもこれもと集めたがります。

このように、いろいろな種類の車両を集めて自分の世界に没頭し、興味があるものを次々と網羅していこうとすることを所有原理と呼ぶことができます。

子どもが自分の好きな電車のことについて調べたり、覚えたり、おもちゃを集めようとしたりすることはこの所有原理にまつわる心の働きであり、それは自我の形成にもつながります。

また、鉄道というジャンルは極めようとすると幅広く奥深いため、長く没頭することができるのです。

実はこの所有原理は学問の原理にも通じていて、学問も大きな全体像があって、学ぶべきことが順番になっています。

例えば算数においては足し算引き算、それから掛け算割り算を習うというような具合に、順を追って勉強すべき内容を習得していき、それを継続することで全体像を作っていくのですが、これが学問の原理です。

このように、電車が大好きな子どもが熱中し、鉄道に関することを次々と自ら学んで網羅していこうとする行動は学問を習得するのと同じ原理なのです。

プラレールや鉄道模型を通して自分の世界を作り、知識を吸収し、その世界の全体像を意識しながら一つ一つを身につけていくことは、学校で勉強するときにも力となるでしょう。

車体を覚えたり風景を想像したり、鉄道遊びはいいことがいっぱい

子どもはおもちゃの電車で遊びながら、認識力を養い、学問の土台を作っていくことができます。

電車それぞれの車体の違いや特徴を見つけて覚えたり、自分が敷いたレールの上を走る姿に満足感を得たり、時には実際にその電車に乗ってスピードを体感したり、外の景色を楽しむことができます。

子ども時代に限らず、大人も夢中になっている人が多いことからもわかるように、鉄道を使った遊びは長く付き合っていくことができて、子どもの脳の訓練にもなるとても良い遊びと言えるでしょう。

子どもが電車に興味をもつような言動をとったら、ぜひその興味関心を伸ばしていくようにしてあげてください。